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建設産業においては、「一品受注生産」、「現地屋外生産」、「労働集約型生産」などの特性があり、製造業等で進められてきた、ライン生産方式、セル生産方式及び自動化・ロボット化などの生産性向上策に取り組むことが困難であると考えられてきました。 そこで、IoTを導入し、建設現場においても、「建設機械」と「設計データ」など「モノ」と「モノ」とをつなげ、その結果として、ICT 建機による3次元データを活用した施工・検査など自動化・ロボット化による生産性向上を図る事と、測量・設計から、施工、さらに管理にいたる全プロセスにおける情報化を推進することを目的にI-Constructionが提唱されました。
今までは主に土工関係の工事を中心に整備されていた基準を、コンクリート工やICT舗装工、ICT浚渫工まで広げ、その裾野を広げる取り組みを国土交通省が中心となり平成32年度を目処に推進しているところです。 また、平成29年度予算より施工時期の平準化を行うため、適正な工期を確保するための2か年国債(国庫債務負担行為)やゼロ国債を活用すること等により、公共工事の施工時期を平準化し、建設現場の生産性向上を図る取り組みがなされています。
このように各分野へのi-Constructionの導入は加速度的に広がっております。この潮流に乗り遅れる事の無いよう、各種3次元データを通して各分野の技術習得及び経験の積み上げを行い、皆様のいかなるご要望にもお答えできる技術を持って今後の建設業界の一助となるよう研鑽に励みます。
現在、我が国では2012年の中央道笹子トンネル事故などに見られる社会インフラの老朽化が深刻な問題となっています。高度成長期以降に整備した社会インフラを含め、今後20年で建設後50年以上経過する施設の割合が加速度的に高くなると言われています。
このような問題に対し、国土交通省は「道路ストックの総点検の実施について」を通達、インフラの維持管理・更新を計画的かつ継続的に行うことによる長寿命化を目指し、全国で道路ストックの点検調査が開始されました。
道路ストック総点検における舗装調査では、従来の路面性状測定車による仕様より条件が緩和されており、MMS(Mobile Mapping System)でも実施可能な仕様となっているため、弊社では所有するMMSを活用し、道路ストック総点検における舗装調査に取り組んでいます。
データの取得には、500万画素の高精細カメラと、東北でも導入台数の少ない高精度レーザー(100万発/秒)を使用し、取得した画像データ、点群データを基にひび割れ、わだち掘れ、縦断凹凸(IRI)を算出、調書の作成まで行います。
空中から撮影した写真を使う写真測量は、地形図、都市計画図、森林基本図、道路・河川台帳図や道路、鉄道やダム工事などの計画図等、様々な地図に多く利活用されています。
近年、UAVへの関心が高まっており、測量分野においても活用が進められています。
航空機を使用するのに比べ比較的容易かつ安価に空中写真を撮影でき、面的に広範囲を計測することで測量作業時間の大幅な短縮が可能となります。
また、低空から撮影することで高解像度の画像が取得できる為、地形を高精度に計測する事が可能となります。
危険箇所や災害現場など、作業員の立ち入りが困難と想定される現場において高い有用性を発揮します。
現在、国土交通省により推進されている、「i-Construction」においても利活用が進んでおり、当社も関連する知見を日々積み重ねています。
一測設計では、UAVの操作経験とi-Constructionで培われた技術を基に、お客様の業務をサポート致します。
起業以来、長年積み重ねてきた実績と経験を持つプロ集団が、GNSS(Global Navigation Satellite Syatem)測量等を駆使し、素早く精度の高い測量を行います。
河川や湖沼、ダム湖、海岸等の水中の高密度な面的地形を計測します。また、NETIS(新技術情報提供システム)の登録も行い、今後も目まぐるしく進歩する新技術にしっかり対応していきます。
道路台帳は道路管理者によって作成される、道路に関する基礎的な事項を示したものであり、道路の現況を把握し維持管理していくために必要不可欠な台帳です。また、道路台帳を基にした統計数値は地方交付税の算定にも使用されます。
弊社では、道路台帳の整備における現況の計測にMMSを利用し、調査時間の短縮、安全面の強化を図っています。
MMSにて計測できない箇所(法面等)は従来通り計測しますが、調査箇所の大部分を短時間で計測できることにより工数の削減が可能になり、また、道路上での作業が減るため作業員の安全面の確保に繋がっています。
MMSにて取得したデータは基準点と照らし合わせ、精度に問題が無いことを確認した上で各種調書の作成を行います。
弊社では作成した調書、図面以外にも、取得した点群データや撮影写真より作成したオルソ画像、GIS用データなど、二次利用可能なデータの納品にもお客様のご要望に応じて柔軟に対応しています。
UAVの急速な普及にともない、現在、様々な分野で利活用が試みられています。
一測設計では農業分野に着目し、精密農業への活用に取り組んでいます。(精密農業とは、IT技術を利用して農地・農作物の状態を良く観察し、きめ細かく制御することで、農作物の収量及び品質の向上を目指すもの。)
UAVにハイパースペクトルカメラやADC3などの近赤外線センサーなどを搭載して圃場上空から撮影し、取得した画像から植生指数(NDVI) という植物の活性度を求め、生育量マップを作成し稲作支援をおこないます。
UAVを使うことで低空飛行が可能となり、雲の影響を受けにくい為撮影時期を設定し易く、適切な時期に撮影が可能です。
今まで経験や勘に頼って調整していた品質管理、収穫時期を科学的に解析・管理する精密農業への取り組みをサポート致します。
対象物や建造物、街並みや情景、各種施設など目に見える物を後世まで残し活用できるよう3次元データの計測と保存は急速に拡大しております。
弊社ではこのような時代の流れに乗り遅れることのないよう、様々な3次元計測機器を導入し、いち早く技術習得に取り組んできました。
対象物や建物周辺、建物内部であれば3Dレーザースキャナ、広範囲であればMMSやUAVを使用した計測を行い、3次元データを作成します。
目的に応じた計測機器を使用する事で効率化を図り作業期間を短縮します。
種類 | 機材名 | 台数 |
---|---|---|
UAV | DJI社製 Matrice300 RTK | 1 |
DJI社製 Matrice210 RTK V2 | 1 | |
DJI社製 Phantom4 Pro | 1 | |
DJI社製 Mavic3E Enterprise | 1 | |
地上型3Dレーザースキャナー | FARO社製 Focus X330 | 1 |
TOPCON社製 GLS-2000(ロングレンジ) | 1 | |
MMS(モービルマッピングシステム) | 三菱電機株式会社製 高精度GPS移動計測装置 MMS-Xv320Z | 1 |